クレイグボンド最後のミッション『ノー・タイム・トウ・ダイ』

1年半もの延期を受け、ようやく待ちに待った007の最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開された。

ブランドスーツに身を包み、勇猛果敢に任務を遂行し、美女を口説いてシェイクしたマティーニを好む世界一有名なスパイは？

“Bond, James Bond”

1962年にショーン・コネリーが『ドクター・ノオ』でボンドを演じて以来、連綿と受け継がれてきた007シリーズ。

本作は、6代目のボンド役である“ダニエル・クレイグ”が役を勇退する記念すべき作品で、クレイグ版ボンドの第１作「カジノ・ロワイヤル」から続く、ボンドとMI6、そして国際犯罪組織「スペクター」との物語の最終章になる。

まずは、『ノー・タイム・トウ・ダイ』のあらすじを…

物語は、カリブ海の国ジャマイカから始まる。前作でスペクターとの熾烈な戦いを繰り広げたボンドは、MI6を退き、ジャマイカで穏やかな暮らしを送っていた。しかし、その生活もそう長くは続かない。これまでに数々の任務でボンドと共闘をしてきたアメリカの友人“フェリックス・ライター”の来訪によって、ボンドは再び戦いの場に身を置くことになる。ライターからの依頼は、誘拐されたある科学者を救出すること。その足取りを追ってキューバへと向かったボンドは、CIAの女性エージェントであるパロマ、00エージェントのノーミと組んで、今回の事件に潜む闇を探っていく…。

今回も007シリーズには欠かせない、カー&バイクアクション、キャラの濃い悪役との対決、魅力的なボンドウーマン、そしてスペクタキュラーなシーンが満載で大満足の169分だった！

のですが……

まさかのエンディングに驚愕！！

誰がこんなラストを予想しただろう…
という展開に胸が締め付けられた。

前作『スペクター』で運命の人となったマドレーヌ・スワンが再び登場し、物語のキーパーソンとして、ボンドとの意外なドラマが生み出されていて“驚かされる真実”が！

ボンドが本気で愛した女性には必ずアンハッピーエンドが訪れるというシリーズの引力には抗えない“切なき愛”の物語でもありました…

本作は、ブルーアイのダニエル版ボンドのラスト作品なので、彼へのリスペクトの意味らしき「ブルーへのこだわり」もあるので、探しながら観るのも楽しいですよ。

これでダニエル版ボンドには会えなくなってしまいますが、私は筋骨隆々として、哀愁帯びたダニエルボンドが大好きでした。
最後にスクリーンに向かって「よ、六代目！」と歌舞伎流に声をかけたいくらいでした。

ジェームズ・ボンドは成熟さを美徳とし、カッコよく年を重ねるロールモデル！
故に、ダニエル・クレイグのボンドを、もっともっと観ていたかった。

Thank you so much.
You will never know how much I appreciate it. 🍸❤️‍🩹

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