74年にカナダ巡演中にアメリカに亡命した、戦後ソ連を代表する名ダンサー『ミハイル・バリシニコフ』演じる主人公は、自らの体験を地で行く“アメリカに亡命したソ連のバレエダンサー”で、搭乗していた飛行機が事故でソ連の空軍基地に不時着したため、8年ぶりに帰国するハメに…。
自らの意思で後にした祖国での受難の日々と、自由を求め再び脱出するまでを描いたサスペンスドラマ。
自国の政治方針に疑問を感じ、主人公とは逆にソ連へ亡命したアメリカ人タップダンサーをグレゴリー・ハインズが演じています。
バリシニコフとハインズの華麗なダンス競演は圧巻!
真逆な境遇も手伝って激しく反目し合う2人が、ダンスを介して友情を育むという展開も感動的です。
そして一番の見どころは、バリシニコフの “11回転ピルエット” !!
(ピルエットとはそのままの位置で、体をささえた片脚の軸で体を回転させること。通常は2~3回片脚で駒みたいに回転するがバリシニコフは11回転している)
オリンピック競技と違い、バレエは回転数が多ければ良いわけではないですが、歴史に残る芸術的で美しいピルエットを披露しています。